くびの病気
耳下腺腫瘍
耳下腺という唾液を出す組織にしこりができる病気です。
耳たぶの前や後ろ、下にしこりができます。
良性腫瘍のことが多いですが、まれに悪性腫瘍を認めることもあります。
超音波(エコー)検査やMRI検査を行い、詳しい検査が必要な場合は、連携病院へと紹介させて頂きます。
耳下腺炎
唾液を作る組織である耳下腺がさまざまな原因で腫れたり、痛みを生じたりする病気です。
耳たぶの前や下が腫れ、痛みや赤みを伴います。
ウイルスや細菌の感染が原因であることが多いですが、原因不明の場合やアレルギーが原因のこともあります。
子供の場合、繰り返す場合もあります。
ムンプスウイルスによるおたふく風邪も耳下腺炎の一つです。
血液検査、超音波(エコー)検査を行って診断します。
原因に応じて内服加療を行いますが、炎症がひどい場合は点滴加療も行います。
顎下腺炎
左右のあごの下にある唾液を作る組織である顎下腺が腫れる病気です。
片方(まれに両方)のあごの下が腫れ、痛みや赤みを伴います。
特に食事の時に顎の下が腫れ、しばらくすると収まるものの、繰り返し同じことが起こります。
ウイルスや細菌の感染が原因であることが多いです。
また、唾液の管に石(唾石)が詰まってしまっていることが原因のこともあります。
血液検査、超音波(エコー)検査を行って診断します。
原因に応じて内服加療を行いますが、炎症がひどい場合は点滴加療も行います。
唾石が原因の場合は手術により唾石を除去する必要があります。
頸部リンパ節腫脹
くびのリンパ節が腫れる病気です。
くびの周りの臓器(耳や鼻、のど、歯など)の炎症に伴ってくびのリンパ節が腫れることが多いですが、リンパ節そのものが炎症で腫れることもあります。
片側または両側のくびに痛みを伴うしこりができることが多いです。
悪性腫瘍が原因となるリンパ節の腫れと鑑別することが重要です。
血液検査、超音波(エコー)検査を行って診断します。
内服による加療を行いますが、炎症がひどい場合は点滴加療も行います。
甲状腺腫瘍
くびの真ん中、喉仏の下あたりにある甲状腺という臓器にしこりができる病気です。
血液検査と超音波(エコー)検査を行い、詳しい検査が必要な場合は、連携病院へと紹介させていただきます。